Interview to a Japanese studying at Surrey (Yuka)

こんにちは、もう前期も第8週が終わるところというサリーです。最近はだいぶ寒くなってきたのと、それから日もだいぶ短くなってきましたね! 今日は午後5時45分の時点で7時か8時の気分でした。調べてみると日没は午後4時04分。来週29日には3時台になるそうです。だいぶ早くなりますね。

ということ(?)で、今回はInternational Business Managementコース1年生の佐野優花(さのゆうか)さんにお話を聞かせてもらいました! 優花さんは本当に今まで色々な経験をされてきて、勉強にも意欲的で素敵な方です。話を聞いているだけで私もとても感化されました。聞いてきた内容を質問別に纏めていきたいと思います。

Hello! It has been becoming very cold these days, and sunset is getting really earlier.. I was just now surprised the internet said the sunset today was 16:04! And it will be before 16:00 on 29th next week.

Today, I am writing about an interview to Yuka, a Japanese student studying International Business Management, in her first-year. She has got a lot of experiences in different places before coming to Surrey: International collage in Japan, and Foundation course at college in Kent. And she is really enthusiastic about learning new things! Although I will not translate all the content into English (I am still struggling to write English nicely and quickly), to write very briefly, she never regrets having taken a long way to come here in Surrey; because of these experiences, she now has a lot of friends in a lot of countries/regions. Also, she says she wants to try many things at Surrey: activities in university societies, dance, ballet, travelling, internships etc., though emphasising that study is the priority as a university student.

 

1. イギリスに留学したきっかけは何ですか?

 

「中学の時父がロンドンで単身赴任をしていて、その時に旅行で来た時に、イギリスに興味を持ちました。いつかここに住みたい、また絶対帰ってくるって……旅行気分みたいなものではあったのですが」

特に海外経験があったというわけではなかったようで、高校もそのまま日本の高校へと進んだという優花さん。高校の間は進学校という環境で、「日本のトップ大学を目指す」という意識で過ごしていたと言います。日本の大学からの留学も考えていたそうですが、海外の大学に入学というのは、この時点では選択肢になかったとのこと。そのまま日本の大学を受験しました。

「でも第一志望に落ちて、そこで考えました」

海外の大学進学についても深く考えるようになったのはこの時。自分の人生をちゃんと考えるきっかけになったと語ってくれました。

 

2. サリー大学に来るまでの経緯を教えてください

 

最初に完結に纏めると、高校卒業後、優花さんは日本にあるNIC International College in Japanという学校で1年間の留学準備を、それからイギリス・ケント州にあるCATS College Canterburyでファウンデーションを受け、今年度からサリー大学の第1学年に入学、という経路を辿ってきたそうです。

「最初から留学は不安で、最初は日本にあるNICという所に行きました」

NICは欧米スタイルの授業等、海外への留学準備を支援する学校。ここへの入学も試験があったそうで、「NICは入ったらずっと勉強で、課題がすごかったです! だからそれをこなせるモチベーションがあるか見るための入学試験だったのではないかなと思います」と優花さんは言います。エッセイにプレゼン、スピーチ、ディベートといった、すごい量の課題。加えてNICは高校のようにクラブ活動もあり、優花さんはダンスをしていたそうです。さらに、先生に推薦され、学校内でチューターもしていたとか。通学は毎日片道2時間半だったと言うので、話を聞くだけでその充実ぶりが伝わってきます……。始発終電の時もあったそう……。

「周りの人はみんな夢を持っていて、色んなバックグランドを持っていて、そういったのはモチベーションになりました」

その後イギリスに渡り、CATSのファウンデーションコースに入ります。CATSは、課程を修了すればFoundation degreeが貰えるという点ではサリーのファウンデーションと同じなのですが、特定の大学の下で運営されているわけではないという点で違うそうです。「サリー大学に行きたい!」と強く思っていたらやっぱりサリー大学のファウンデーションに行くのが手っ取り早いのですが、CATSのような学校のほうが、やっぱり課程修了後の進路が広いくなっている模様。(私も留学前、どちらにしようかと少し考えてはいました!)

もとはInternational Relationsに興味があり、CATSではGlobal Politicsを勉強していた優花さん。クラスの4分の3がドロップアウトするような難しいコースをクリアして、サリー大学進学に際してはBusinessコースへと方向転換します。CATSのファウンデーションからだと、現地のイギリス学生と同じように、大学にはUCASからのアプライ。(サリーのファウンデーションからでもシステム上は大学の方にUCASを通してアプライしたことになっていたはずですが、必要な成績(進学したいコースによって違う)とIELTSのスコアを取ればすんなりと進むと思います)。

と、他のファウンデーションコースからサリーに決めた優花さんですが、サリーに決めた理由については、「総合的に考えて……」と話してくれました。

「先輩でサリーに行った人に教えてもらったりもして。それから、どのぐらいの成績が取れそうかなというのも……UCASにアプライする時点ではまだ成績結果が出ていなかったりするので」

色々と悩んだり考えたりしたそうです。

そんな紆余曲折、色んな経験と決断を経てサリーに来た優花さんですが、「時間はかかったけれど後悔はしていない」と言っていました。

「色んな人に出会って、色んな人と今も繋がってて、世界中に知り合いがいて、人に出会えたことが一番です」

NICでできた友達も世界各地に留学し、CATSで知り合った人も、イギリス各地に散らばっているということなので、本当にグローバルな人間関係です。

 

3. イギリスに来る前は、英語は得意でしたか?

 

「一応、高校が進学校で、英語にも力を入れていて……土台はあったと思います。だからNICに行ったとき、スピーキングとか得意ではなかったれど、伸ばすことができたのだと思います」

謙虚に話してくれましたが、優花さんは高校の時には英語のライティングコンテストを取ったこともあるそうです。とは言え最初からスピーキングが得意だったわけではなかった模様。基礎力と、それを伸ばしていく努力は欠かせませんね(と、中学高校と英語が苦手で、今も得意とは言えない私が書けたことではないのですが……汗)。

 

4. サリーに来てどうですか? 楽しんでいますか?

 

「最初来た時はすごく不安でした。実は去年(CATSに)来た時は知り合いと一緒だったのっですが、今回は完全にひとりで……それに環境が全然違って、学校の規模が大きくて、自分の存在が小さく感じるというか」

実はサリーに来たばかりの頃、授業が始まるまでは人に会えない状態が数日続いたそうです。CATSは生徒数500人くらいの規模の学校で、学校に行ってもほぼ知っている人だけだったというのが、サリー大学では生徒数が1万人越え。

「人間関係って大事なんだと思いました。いまでは友達もできて、楽しんでいます。色々、もっとやりたいこともたくさんあります」

バイトもしてみたい、ソサイエティも、日本ソサイエティのイベントばかりしか参加していないけれど、ダンスとかやってみたい、前にロンドンでバレエをやっていたこともあったけれどまたやりたい、色んな所に行きたい、もっと広い世界がある。……色々積極的です。

「それからサリーで好きな所だと……まだ1カ月で分かっていないところも多いのですが、学校の雰囲気とか、環境とか、湖とか景色とかが好きです。広くて綺麗。建物もモダンで、古いのも良いけれど、モダンなのもいいなって。あとインターナショナルな人もたくさんいていい。それから大学が生徒に対してサポーティブなのも感じます」

自然の豊かさとインターナショナルな環境は、私も本当にその通りだと思います。サポートに関しても、Accommodation Officeと寮専門のオフィスがあったり、学費関連の窓口もあったり、それ以外はStudent Service Centreに行けばだいたい解決されたり、インターナショナル生として過ごしている私も、不自由ない日々を送っていますね。

 

5. サリーで不満なことはありますか?

 

「不満なこと……というよりは、イギリスの新1年生の文化を知らなくて、毎晩パーティーをしたり、建物(住んでいる寮のフラット)ぐるみで他のフラットにお邪魔したり、そういうのはちょっとやりすぎかなって思う時があります笑」

私がサリーに来たばかりの時も同じフラットにイギリス人が4人いたのですが、よくキッチンで飲んだり騒いだりしていましたね! フラットは国籍が偏ることも多かったりするので、どんな寮になるかは寮次第なところもありそうですが、イギリス人が多いとパーティーな感じの雰囲気になる模様。

「あとは、自分のキッチンが欲しいときがありますね。どちらかというと落ち着いて料理したいタイプなので……」

優花さんの寮では、キッチンは6人でシェア。キッチンの広さやシェアの人数は、寮のバンドによっても違うのと、同じバンド内でも違ったりするそう。私が知っている限りでは、4~14人くらいで、割と幅があります。

「あと、スクールバスがあると思っていたので、着いてからバスパス(バスの定期券)を買わないといけないと知って戸惑いました」

サリー大学の寮には、キャンパス寮とマナーパーク寮(徒歩25分)、ヘーゼルファーム寮(徒歩50分)の3か所があるのですが、バスの定期券が寮費に含まれているのはヘーゼルファーム寮だけ。マナーパーク寮の人は、自分で定期券を買う必要があります。12カ月のものが£160。これはArrivaという会社のバス限定で、ギルフォード内ならどこでも乗れるというもの。マナーパーク寮に住む優花さんは、「キャンパスは徒歩25分なので歩ける距離ではあるのですが、ギルフォードのタウンはキャンパスを挟んだ向こう側にあって歩くと50分くらいかかるので、やっぱりバスパスは欲しいですね」と言います。

 

6. コースについて教えてください

 

コースは、International Business Management。いま、1年生の前期では、「Financial Accounting」「Economics」「Business Skills」「Operations Management」の4つの科目があるそうです。

優花さんの前期時間割 (10月30日~11月3日のものをもらいました。週によって少しずつ変わることも)
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
9:00-10:00 Financial Accounting (Workshop) Business Skills (Lecture) Operations Management (Tutorial)
10:00-11:00
11:00-12:00
12:00-13:00 Economics, Business and Sustainability (Lecture) Business Skills (Tutorial)
13:00-14:00 Economics, Business and Sustainability (Lecture) Business Skills (Lab)
14:00-15:00 Operations Management (Lecture) Financial Accounting (Seminar)
15:00-16:00
16:00-17:00
17:00-18:00

「ひとつの科目につき、だいたい大きなレクチャー2時間と、比較的少人数のセミナー1時間があります。レクチャーは200人くらいで、雰囲気は楽しいのですが、細かい質問はちょっとし辛いなって思ったりもしますね」

そしてNIC、CATSを経てサリーに来た優花さんは、「NICとかCATSのほうが勉強が大変だった」とも言います。

「去年より勉強をしてない感じがあって……」

課題が少なく、テストで成績が出るものが多いそう。今まで忙しい生活を送ってきて、勉強にも意欲的な優花さんは、少し戸惑っているようでした。でも、予習復習に力を入れたり、自分のスタイルを模索している模様。

「それと、Economicsとかは私は今までやったことが無くて……周りはやったことがある人が多くて少し不安だったのですが、そういうのは周りの人に教えてもらったりもしています」

 

7. 授業以外のスケジュールはどんな感じですか?

 

「授業後はクラスメイトとかと、もしくは一人で図書館に行って勉強して帰るような感じです。休みの日は自分の部屋にいるか友達とタウンに出かけるか……バーとか夜に出かけるときは、帰りが2時になったりもするので、結構、決まったスケジュールというのは無いですね」

やはりNICとCATSの生活があったからか、思ったより忙しくなかったと優花さんは言っています。しかしそのぶん生活のバランスが崩れやすくなる部分も。色んなことをバランスよくしたいと話してくれました。「でも勉強が本分というのは忘れずに」とも優花さんは自分に言い聞かせます。

 

8. Placementはするつもりですか?

 

これに関しては、まだ考え中といった感じのようでした。大学のコースとして、入学時にアプライしたのは、Placement無しの3年間のコース。しかし同じコースの周りの人は、80~90%くらいPlacementをするらしく、将来日本で働くかイギリスで働くかによってPlacementをするか決めるかも、と優花さんは言っていました。

「イギリスで就職するなら、Placementは経験として大切になってくるかもですね」

ただ、はやく自立したいとも思っている優花さん。Placementをするメリットは本当にあるのか? と決めかねているそうです。しかし、Placementをやらなかったとしても、長期休みにインターンはやりたいと言っていました。

 

9. 将来は?

 

「まだspecificではなくて……」

と言うものの、将来に向けて考えていることは色々あるようで、語ってくれました。

「いつまでにいくらキャリア積んで……とかは考えてたりするんです。キャリアを積んで、そしたら今度は自分のお金で、イギリスでMasterやろうと考えてて」

将来というと、「卒業したらどういうところ働きたい」みたいな安直なイメージを持っていた私だったので、優花さんの長期的な目線での未来図を聞き、私も見習いたいと思いました。

「でも国連とかにも興味があったりしたんです。International Relationsに興味を持っていたのもあって。去年、CATSにいたころ模擬国連にも参加したりして、エクアドル代表としてやったり……ジカウイルスのこととか話しましたね。でも、国連って、ある分野でのプロフェッショナルなのかなとも思って」

色々考えて、行動に移している姿が印象的です。

 

10. 交友関係を教えてください

 

「最初に友達になったのはイギリス人だったのですが、今タイムテーブルが違ってあまり一緒に行動しなくなって……今よく仲良くしてるのは、タイムテーブルが同じ人ですね。クラスメイトとかプレゼンで同じグループの人とか……」

タイムテーブルが違ってしまうと、なかなか一緒に行動する機会が無くなってしまう様。それから、「あとは日本人の人とも週一くらいのペースで出かけたりします」とも言っていました。サリーの日本人コミュニティーとしては、去年も今年もFacebookのグループチャットを作っていて、チャット内ではカジュアルな感じで「今日一緒に食べに行きたい人~」等メッセージが入ったりしています。それ以外でも、優花さんは仲の良い日本人の人と会ったりしているみたいです。

他にも、日本に興味がある人だとか、前にダンスソサイエティの見学に一緒に行った人だとか、優花さんの交友は広いです。ただ、「フラットメイトと一緒に出掛けたりとかはあんまりしませんね。今のとこ会ったら話すくらいです」とも言っていました。

以上、優花さんにインタビューでした! 優花さん、たくさんの貴重な経験談をありがとうございました。纏められずに長くなってしまいましたが、読んでくださった皆様にも感謝です。役立つ情報が見つかりましたら(特に前回今回は貴重な情報だらけなので!)幸いです。