みなさん、こんにちは。サリー大学は3月19日から一ヶ月のイースター休暇に入りました。この間、母国へ帰国したり旅行へ出かけたりと皆それぞれの過ごし方をするのですが、わたしは前半の二週間、昨年9月まで住んでいたギリシャへの里帰りと日本からの家族の来訪という2大イベントを楽しみました。今日は私が大好きな国ギリシャについて、次回は家族とのロンドン巡りについてお話ししたいと思います。 ギリシャというと、近年は経済危機や難民問題などネガティブな内容が報道されることが多く、実際そのようなイメージを抱く方がほとんどかもしれません。もちろん問題が多く様々な面で根本的な構造改革が必要であることは否定できませんが、その一方で他の国にはない見所と魅力で溢れている土地でもあります。人々は大らかでフレンドリーで、良い意味で適当。「人生を楽しむこと」に重きを置いている人が非常に多いように感じます。それを実感する瞬間が3年住んでいた中で何度もあったのですが、今回はそのうち二つを紹介します。 一つはホリデーの過ごし方。日本の場合、長期休暇を取得する習慣が広く浸透していないためそもそもホリデーの期間が短い上に、たとえばヨーロッパやアメリカなど長距離の目的地を旅行する場合、位置関係上移動に片道一日を要するため、実際にホリデーのために割ける日数が非常に短いのが現状です。その結果、「旅行中に見学したいもの」や「やりたいこと」をリスト化し、休日であるにも関わらず朝8時から夜8時まで30分刻みでスケジュールどおりに行動する、というようなことが起こります。これは決して批判されるべきことではなく、個人的には非常に効率の良い休日の過ごし方だと思っています。しかし多くのギリシャ人は違います。朝はゆっくり起きて海へ。ひと泳ぎしてからコーヒーを飲みながらビーチでのんびり。少ししたらまた泳いでお昼ご飯(と言ってもだいたい午後3時か4時)。そのまま2時間ほど食事を楽しんで、また海へ。いったんホテルへ帰って休憩。シャワーを浴びてドレスアップして、10時頃から夜ご飯を食べに外へ。そのまま飲みに出かけて明け方帰宅。翌日も同じスケジュールの繰り返し。「せっかくの休日なのになぜ何もしないのか」とギリシャ人の友人に尋ねたことがあります。「せっかくの休日だからこそ何もしないのだ」とその友人は言いました。その瞬間から、ギリシャはわたしの大好きな国になりました。 もう一つはお酒との付き合い方。ギリシャの文化にはお酒を楽しむ習慣が古くから入り込んでいて、そのためお酒を飲むことの目的が「酔っ払って我を忘れること」である人はほとんどいません。他方、日本やイギリスでは(私の個人的な印象ですが)、「飲むならとことん飲んで酔っ払おう」というスタンスの人が圧倒的に多いように感じます。ストレスの多い日常生活からの解放を求めてお酒を飲むことが多い私たちに比べ、ギリシャでは友人や家族とより楽しい時間を過ごすためのツールとしてお酒があるようなイメージです。その証拠に、ベロベロに酔っ払って道端で嘔吐しているようなギリシャ人には3年間で一度も遭遇したことがありません。金曜日、中央線の最終電車で酔っ払ったサラリーマンたちに囲まれながら帰宅してきた頃を思い浮かべると、どうしても比較せずにはいられません(私も人のことは言えませんが)。 様々な報道がなされる中、一番の産業である観光への影響も心配されるギリシャですが、美しい海と太陽の国ギリシャで過ごすリラックスした時間は何事にも変えられない宝物です。機会があったらぜひ一度、足を運んでみてください。 Hello, everyone! University of Surrey is on Easter break from March 19th to April 17th. During the holiday, some students go back to their home countries while others go on a vacation abroad. In the first week, I was back in Greece where I had lived for 3 years. The […]
Read more